床ずれの基礎知識

床ずれってなあに?

床ずれ(疾病名=褥瘡)とは、体重の集中する部位の骨と寝具に挟まれた皮膚組織が圧迫され、「血の流れが
悪くなり、皮膚やその下にある組織が死んでしまう外傷」を言います。

床ずれは、表面から見えない内部組織のダメージが発生初期には目では確認できないために、キズ(創)の状態が急速に増悪することがあります。毎日、注意深く皮膚を観察することが大切です。

できはじめの状態急速な増悪が予想される状態

床ずれのできはじめの状態である発赤は、早期発見においてとても重要な段階です。この時点で気が付き、適切なケアを行うことで床ずれの増悪を防ぐことができます。圧迫やずれの力が身体の深部組織にダメージを与えていても、受傷直後には紫がかったり栗色の皮膚変色にどとまり表層の褥瘡としか診断されなかった病態について、Suspected DTIという新たな概念の項目がNPUAP分類に加えられました。上段右の写真に示すように一見浅い状態に見えますが、触診すると硬い皮下の硬結(写真破線部)が認められます。Suspected DTIは、最適なケアを行っても数週間後に急速に増悪することがあり、特に注意が必要な状態です。

これらも床ずれです治りにくい床ずれ

この黒色になった組織はカサブタとは異なり、取り除かないと治癒が遅れます。
かつて一般の外傷によるカサブタと混同されて乾燥させるケアで治る前段階と誤解されていたこともありました。
このような状態を発見したら、早急にお医者さまにご相談ください。

※写真提供:中條俊夫先生(医療法人財団青葉会 青葉病院 院長)

POINT
「創」を評価するスケールは様々なもがあります。

NPUAP分類はナースが、Sheaの分類はドクターが主に使用し、分類の内容が少し異なります。
日本褥瘡学会が開発したDESIGN-Rは各専門職の共通言語として使用されています。

深達度分類
・NPUAP分類 - 予防を重視し、医療の広い分野で使用
・Shea分類 - 治療目的、医学領域で主に使用

日本褥瘡学会「創」評価ツール
・DESIGN-R - 重症度を分類でき、経過評価可能

NPUAP分類

Suspected DTI
DTI疑い

Suspected Deep Tissue Injury -
圧力およびまたはせん断力によって生じる
皮下軟部組織の損傷に起因する、限局性
の紫または栗色の皮膚変色、または血疱
(引用:「褥瘡看護技術」照林社)

ステージ1
紅斑(圧迫しても蒼白にならない)

ステージ2
真皮におよぶ損傷

ステージ3
皮膚全層および皮下組織に至る深在性筋膜におよぶ損傷

ステージ4
筋肉・骨支持組織におよぶ損傷

UNSTAGEABLE
深さの判定が不能

National Pressure Ulcer Advisery Panel
(全米褥瘡諮問委員会)

発赤の場合、ステージTの褥瘡を見分ける方法として、透明プラスチック板などが使用されています。
赤くなっている部分を圧迫する

退色する…褥瘡ではない
赤みはそのまま残っている…ステージTの褥瘡

発赤判別ツール
(ケープオリジナル品)

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