床ずれ予防用具Q&A

Q1.エアマットレスで褥瘡は治りますか?
A.エアマットレスだけで、褥瘡が治ることは断言できません。

褥瘡は、さまざまな要因から発生します。最大の原因は、身体の一部だけに集中的に加わってくる「圧力」が継続することです。その他の要因としては、基礎疾患、ずれ、摩擦、湿潤、栄養不良などによって、皮膚が弱くなるため、 床ずれ防止用具を使用して、まず最大の原因である「圧力対策」をしてから、他の要因も改善してゆくことが大切です。 エアマットレスだけで、褥瘡が治ることは断言できませんが、褥瘡の原因である圧力への対策が実行されないと治らないことだけは確かです。

Q2.高機能エアマットレスとは、どんなマットレスですか?
A.「マットレスの厚み」ではなく「要求される機能」によって高機能エアマットレスと定義されます。

一般に「低圧保持可能なエアマットレス」のことを高機能エアマットレスと言います。 日本褥瘡学会の指針で高機能エアマットレスが要求されている項目としては、

■屈曲型拘縮患者(病的骨突出も多いため) ■病的骨突出ががある場合
■褥瘡が複数ある場合や得手体位などによって褥瘡部を下にする体位をとらざるを得ない場合
■褥瘡が複数ある場合や真皮を越えた褥瘡を保有する場合 ■術後直後

この5つの項目に機能で対応できるエアマットレスでなければ高機能エアマットレスではありません。
※日本褥瘡学会「褥瘡対策の指針」より

Q3.一体成形と独立二層式エアセル型エアマットレスはどう違うのですか?
A.独立二層式エアセル型エアマットレスは、エアセルが横方向に独立していることで身体に追従しやすく、また厚みが出ることで除圧力が維持できます。

一体成形型のエアマットレスは、構造上空気(エア)が横に移動しやすい(逃げやすい)ため、圧力が集中すると容易に 底づきを起こしてしまいます。一方独立したエアセルを持ったエアマットレスは、エアセルが横方向に独立していることで身体に追従しやすく、また二層式のエアセルは垂直方向に身体を支えて空気が逃げにくいので、常に除圧力と柔軟性を維持することができます。

Q4.ペースメーカーをつけている方でもエアマットレスは使用できますか?
A.ペースメーカーをつけている方でも安心してお使いになれます。

当社のエアマットレスのエアポンプは、ペースメーカーを乱すような電磁波を出していません。 埋め込み型心臓ペースメーカー、人工呼吸器、補聴器などを使用している方でも安心してお使いいただけます。
※(財)日本品質保証機構にて「放射妨害電界強度測定」試験済み

Q5.エアマットレスの電気代はどのくらいですか?
A.最新のエアマットレス「ネクサス」でも一ヶ月わずか65円です。

Q6.エアマットレスの上にシーツ、パッド類を敷いてもよいですか?
A.専用カバー以外に何も敷かないのが理想的です。

体圧分散性能との関係で言いますと、理想的には、エアマットの専用カバー以外に、エアマット上には何も敷かない方が体圧分散性能を損ないません。シーツ類をどうしてもご使用になる場合は、薄手で、伸縮性がある素材のものをお奨めします。 ケープのエアマット専用シーツ(カバー)は伸縮性があって、身体の骨突出部位に合わせて伸縮し、エアセル(空気の筒)が体表面に沿って変形するのを妨げないものを使用しています。

柔らかく身体を受け止める 伸縮性に優れた専用カバー

ご注意
汚れ防止の「横シーツ」は、防水機能を重視し、伸縮性がないものが多いのでご注意ください。伸縮性の無い「横シーツ」をピンと張ってご使用になるとハンモックのようになり、張力を生じて骨突出部位の圧が高くなりますので、ご注意ください。

伸縮性のない「横シーツ」

Q7.エアマットレス上に電気敷き毛布を使用してもよいですか?
A.エアマットレス上での電気敷毛布のご使用はお奨めしません。

エアマットレスをご使用になる方は、体感温度を感知する力を損なわれている場合も多々あり、電気敷毛布を敷き、直接患者様の身体を暖めるということは、脱水症状などトラブルに発展する可能性がありますので、お奨めしていません。電気敷毛布を使用される場合は、エアマットレスの下に敷いて、エアセル(空気の筒)を暖めるというやり方を推奨しております。冷え対策として、電気を使わない発熱・保温性のあるシーツ(あったかシーツ)のご使用をおすすめします。

Q8.湯たんぽ・あんかはエアマットレスと併用できますか?
A.あんか・湯たんぽは、60度以内であればご使用になれます。

エアマットレスの機能上は問題ありませんが、高齢者の皮膚は弱く寝返りの打てない方が多いため、身体に直接触れてしまうと、 電気毛布同様に低温火傷などを引き起こす恐れがありますのであまりおすすめできません。あんか・湯たんぽは、電気毛布と異なり、決められた設定温度または温度表示がないため、使用する場合には、タオルなどに包んでご使用になられることをお薦めします。
エアマットレスの耐熱温度は60度です。

Q9.エアマットレスを使用すると、梅雨時や夏場に身体のムレが気になります。対策はありますか?
A.ムレ対策としては下のような対応をおすすめします。

■ムレの対策
1.室温を調整する。
2.シーツ類(防水シーツなど)は、吸湿性のあるものに変える。
3.シーツは何枚も重ねて使用せずに、1枚のみ使用する。
4.換気システムを搭載したエアマットレス(ビッグセル-Ex)を使用する。

「さらっとシーツ」は、伸縮性に富み、また背上げ時のズレなどを防ぐためにボックス形状のシーツとなっています。 「ドライフィットシーツ」は、最新のハイテク繊維を使用した、吸湿・速乾性に優れた機能を発揮するシーツです。

ケープのエアマットレス専用カバーは、透湿性もありますが、患者さん(多汗症)や環境(夏場・室温高い)などによっては、多少のムレを生じてしまうことがあります。基本的にエアマットの構造自体空気を通さないものということ、又 接触面の広がりにより熱がこもりやすい事を認識してください。

体圧分散性能との関係で言いますと、理想的にはエアマットの専用カバーの上には、なるべく敷かない方が、エアマットの体圧分散性能を損ないません。

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