どんな体圧分散式マットレスを選んだらいいの?
体圧分散式マットレスは、ご本人の要介護度だけでなく、療養環境やさまざまな床ずれ発生因子をアセスメントし、リスクに応じたマットレスを選択する必要があります。
体圧分散式マットレス
選択チャート
寝返りつかまらないで出来る
寝返り何かにつかまれば出来る
静止型マットレス・ウレタンフォームマットレス床ずれ発生の2大要因の1つである「①外力」を小さくする
局所の「外力」を小さくする・・・体圧分散
骨突出が中等度以上の場合や既に床ずれがある場合はリスクが高まるので要注意。エアマットレスへの変更も検討。
ウレタンフォームマットレスは、骨突出や関節拘縮など、床ずれの危険因子を持つ方の対応には限界がありますので、予防的に使用することをおすすめします。
文献「体圧分散式マットレス選択の落とし穴」/美濃良夫/月刊ナーシング2006年7月号
寝返り出来ない
エアマットレス(床ずれ防止・ケア環境を整える、介護負担軽減)
床ずれ防止用具
体位変換器
2014年版NPUAP/EPUAP/PPPIAによる国際ガイドラインでは、新たな床ずれの要因として、「Microclimate (マイクロクライメイト)」の管理が追加されました。Microclimateは、「皮膚局所の温度・湿度」と定義され、圧迫、ずれ、摩擦へ影響を与える要因として注目されています。
- 【温度】
- 温度が上昇すると、代謝が亢進し、圧迫による組織耐久性を低下させます。
- 【湿度】
- 温度上昇により発汗が誘発され、皮膚はふやけます。
ふやけた皮膚の摩擦力は大きくなり、ずれ・摩擦のダメージをより受けやすく、床ずれのリスクが増大します。