どんな体圧分散式マットレスを選んだらいいの?

体圧分散式マットレスは、ご本人の要介護度だけでなく、療養環境やさまざまな床ずれ発生因子をアセスメントし、リスクに応じたマットレスを選択する必要があります。

体圧分散式マットレス
選択チャート

寝返りつかまらないで出来る

動きやすさを重視した
ウレタンフォームマットレス

自立促進と体圧分散
グラフ ミルフィ特殊寝台付属品

ミルフィ

体圧分散/圧再分配性能★★★★★

自立促進と体圧分散(リバーシブルタイプ)
グラフ ホスピタマットレス特殊寝台付属品

ホスピタマットレス

体圧分散/圧再分配性能★★★★★

自立促進と体圧分散(リバーシブルタイプ)+ムレ対策
グラフ メリー&ハリー特殊寝台付属品

メリー&ハリー

体圧分散/圧再分配性能★★★★★

寝返り何かにつかまれば出来る

静止型マットレス・ウレタンフォームマットレス床ずれ発生の2大要因の1つである「①外力」を小さくする

局所の「外力」を小さくする・・・体圧分散

床ずれ防止と自立促進を重視+ムレ対策
グラフ キュオラ床ずれ防止用具

キュオラ

体圧分散/圧再分配性能★★★★★

床ずれ防止を重視
グラフ ディンプルマットレス床ずれ防止用具

ディンプルマットレス

体圧分散/圧再分配性能★★★★★

骨突出が中等度以上の場合や既に床ずれがある場合はリスクが高まるので要注意。エアマットレスへの変更も検討。

ウレタンフォームマットレスは、骨突出や関節拘縮など、床ずれの危険因子を持つ方の対応には限界がありますので、予防的に使用することをおすすめします。
文献「体圧分散式マットレス選択の落とし穴」/美濃良夫/月刊ナーシング2006年7月号

寝返り出来ない

エアマットレス(床ずれ防止・ケア環境を整える、介護負担軽減)

床ずれ防止用具
床ずれが心配なときに

体圧分散/圧再分配性能★★★★★

  • 床ずれの状態
  • 圧迫の集中
  • ずれ摩擦
  • マイクロクライメイト
床ずれ対策に困ったら

体圧分散/圧再分配性能★★★★★

  • 床ずれの状態
  • 圧迫の集中
  • ずれ摩擦
  • マイクロクライメイト
体位変換器
介護負担軽減に

体圧分散/圧再分配性能★★★★★

  • 床ずれの状態
  • 介護力不足
  • 圧迫の集中
  • ずれ摩擦

2014年版NPUAP/EPUAP/PPPIAによる国際ガイドラインでは、新たな床ずれの要因として、「Microclimate (マイクロクライメイト)」の管理が追加されました。Microclimateは、「皮膚局所の温度・湿度」と定義され、圧迫、ずれ、摩擦へ影響を与える要因として注目されています。

【温度】
温度が上昇すると、代謝が亢進し、圧迫による組織耐久性を低下させます。
【湿度】
温度上昇により発汗が誘発され、皮膚はふやけます。
ふやけた皮膚の摩擦力は大きくなり、ずれ・摩擦のダメージをより受けやすく、床ずれのリスクが増大します。